“つらい”という気持ちを、誰にも言えないあなたへ_

朝、子どもが起きられない、、、。
学校に連絡し、また今日も理由を説明して、周囲の目も気にしてしまう。
夕方になると「今日も行けなかった」「このままでいいのかな」「私にはなにができるんだろう」と頭の中をぐるぐる、、、。
そんな毎日を、どのくらい過ごしていますか?
私も、同じように心が折れそうになった時期がありました。
子どもの笑顔が消えていくのを見て「なんとかしてあげたい」と焦るほど自分の心も疲れてしまう。
それでも「母親だから頑張らなきゃ」と踏ん張ってしまうんですよね。
でも、そのつらさにはちゃんと理由があります。
不登校の子を持つ親が”つらい”と感じる理由を整理し、心を守るためにできる方法をお伝えしていきます。
不登校の子を持つ親が”つらい”と感じる理由
子どもの不登校に向き合う中で、親が感じるつらさの多くは”どうすればいいかわからない”という不安から生まれます。
焦り・孤独・自己否定__。
それぞれに理由があり、どれも”あなたのせいではない”んです。
何を選んでも”間違っている気がする”
「学校へ行かせたほうがいいのかな」
「休ませて見守るほうがいいのかな」
どちらを選んでも正解が見えず、決断するたびに不安になる、、、。
私もこの迷いの中で「また今日も間違えたかもしれない」と何度も何度も自分を責めていました。
だけど、本当に必要なのは『完璧な選択』ではなく、『今日の子どもに合う』小さな一歩を選ぶことでした。

たとえば
・今日は”午前中にゆっくり休む”だけでいい
・”お昼ご飯を一緒に食べる”だけでいい
・”外の空気を5分吸う”だけでいい
「今日1日をどう過ごせたか」より『今の子どもの安心が守れたか』に目を向けれることが小さな一歩となっていきます。
孤独と周囲の言葉に傷つく
「もっと厳しく言わないと子どもに伝わらないよ?」
「ずっと家にいて何させてるの?」
そんな言葉を言われたことはありませんか?
私は言われました。
子どものために頑張っているはずなのに、理解されず孤立していく、、、。
そんなとき私は”私の気持ちをわかってもらえる場所”を探しました。

カウンセラーやオンラインの親の会・SNSなど、「私だけじゃないんだ」と誰かと気持ちを共有できるだけで自分の中の張り詰めた糸が緩むのを実感しました。
もし今孤独を感じているのなら、まずは『話を聞いてもらえる人を一人見つける』ことから始めてみてください。
それだけでも、心の中の空気が少し変わります。
自分を見失うほどの疲れ
気づけば子どものことばかり考えて、自分の時間がまったくない。そんな余裕さえない。
「子どもが元気になったら…」
「学校へ行けるようになったら…」
そう思って後回しにしてきた”自分のケア”が抜け落ちてしまう、、、。
でも、実際に子どもが変わるのは”親が落ち着けるようになった時”でした。
親の安定した声掛けや表情が、子どもに「ここは安全なんだ」と伝わります。
逆に親が不安なままだと、子どもはそれを敏感に感じ取り、ますます動けなくなってしまいます。

・朝10分だけコーヒーをゆっくり飲む
・好きなネイルにして気分を上げる
・”今日できたこと”をノートに書く(スマホのメモなど)
たったそれだけでも、心のバランスが戻りやすくなりました。
まずは『自分を整えること』が、子どもを守る力にもなります。
心を守るためにできる小さな習慣
親の心が落ち着くと、子どもも安心して過ごせるようになります。
ここからは、私が実際に続けて効果を感じた『心を守る習慣』を紹介していきます。
感情に名前をつける
不安・怒り・悲しみ__。
今の自分の気持を溜め込まず言葉にしてみると、不思議と冷静さが戻ってきます。
心理学では『感情のラベリング』といわれ、自己理解が深まり、感情がコントロールしやすくなるとされています。
「今日はちょっと不安だな」
「疲れたー」
と口に出してみる。
それだけで”気持ちを自分で扱える感覚”が少しずつ戻ります。
“できたこと”を書きとめる
「今日はなにもできなかった」と思う日でも、
・朝、優しく起こしてあげられた
・子どもの話をゆっくり聞けた
・泣かずに1日を終えられた
ほんとに小さな小さな積み重ねをノートに書くようにしました。
続けていくうちに「私、ちゃんとやってる」と思えるようになり、少しずつ自己否定の声が小さくなっていきました。

“変化”を感じた3つの関わり方
私が子どもとの関係で実際に効果を感じた方法を3つ紹介します。
どれも、すぐできて続けやすいものばかりです。
①朝の声かけを変えてみる
毎朝「今日学校行けそう?」と聞いて確認していました。
でも、その言葉には”行けないのはダメこと”という空気が漂っていたのかもしれますん。
そう気づいてからは、「今日はどんな気分?」「今日はどんな1日にしたい?」と聞くようにしました。
そうすると、以前まで暗い顔で朝を過ごしていた娘が「今日はママと一緒にシール貼りしたい!」と自分の気持ちを話してくれました。
声のかけ方を変えるだけで、子どもの心が開いていく。
そんな小さな変化から、朝の会話も増えていきました。
②一緒に過ごす10分間
勉強もできない、外にも出られない日…。
何かをさせようとするのをやめて、ただ隣で静かに過ごしてみました。
私はコーヒーを飲みながら、子どもは動画を観る。
たったの10分が、思っていた以上に穏やかな時間になりました。

『何をするかより、どんな空気で一緒にいるか』
それが、子どもの安心につながっていくのを感じました。
③外のサポートを少しだけ取り入れる
専門機関などに訪問する時間も無ければ、勇気もなかった、、、。
・無料相談にメールしてみる
・オンライン親の会を1回だけのぞいてみる
・気になる資料を取り寄せてみる
そんな”ほんの一歩”からで大丈夫です。
私も最初は誰にも言えずにネットで情報を見ているだけでした。

無理のない範囲で、外の空気に触れてみてください。
同じ思いの人とつながることが、確実に力となっていきます。
“つらい”にはちゃんと意味がある
子どもの不登校に向き合う日々は、簡単ではありません。
「どうしてうちの子だけ、、、」
「私の育て方が間違っていた?」
そう感じる日もたくさんありましたよね。
でもその”つらさ”は、あなたが真剣に子どもに向き合ってきた証拠でもあります。
それを無理に消そうとせず、少しずつ『守る方向』に使っていけばいいんです。
・子どもの安心を守れた日を『できた日』と考える
・話せる人に少しだけ気持ちを聞いてもらう
・深呼吸したり、小さな楽しみで自分を整える
ゆっくりでいい。
泣いても、立ち止まってもいい。
あなたが歩みを止めない限り、子どもはちゃんと前に進んでいきます。

__あなたは今日、どんな一歩を踏み出しみたいですか?

