
「うちの子どうしてこんなに傷つきやすいの?」と悩んでいませんか?
もしいま、あなたが
- 子どもがすぐ泣く
- 集団行動が苦手
- 人の顔色を気にして疲れてしまう
そんな様子に、戸惑ったり心配していたとしたら…
どうか、自分を責めないでください。
そして、あなたの子どもにも「変わらなきゃいけない」なんて思わせないでほしいです。
私もまったく同じように悩んでいました。
HSC(ひといちばい敏感な子)という言葉を知る前、娘の反応にうまく対応できず困っていました。
- 大きな音が苦手で耳を塞ぐ、怖くなりくっついて離れない
- 匂いも敏感で、場所はどこだろうと人がいようと鼻をつまむ
- 何気なくかけられた言葉に傷つき涙をこぼす

育て方が悪いのか?
この子このままで大丈夫かな?
と一人悩み続けていました。
でも、HSCという特性を知っていくことで娘に対する見方が変わりました。
それは、娘と私にとっての救いの一歩でした。
繊細さは『問題』ではなく『才能』だった
HSCとは、生まれつき感覚が敏感で、環境や人の感情に強く影響を受けやすい子どものことをいいます。
これは病気や障害ではなく、気質の一つです。
全体の15〜20%の子どもがHSCに当てはまるとも言われています。
- 感情豊か
- 空気を読む
- 相手の気持ちを思いやれる
そんな素敵な力を持っているのがHSCの子どもたちです。
ただ、それと同時に
- 新しい環境が怖い
- 注意されることに強いショックを受ける
- 刺激(音・光・においなど)に疲れてしまう
といった生きづらさもあります。
大切なのは、そうした子どもの『特性』に合った関わり方を親が少しづつ見つけていくこと。
それができると、子どもも親もぐっとラクになります。
繊細な子どもに『普通』を求めていた過去の私
私には息子(兄)と娘(妹)がいます。
お兄ちゃんは少しやんちゃですが人当たりもよく、何をするにもすぐ行動に移せる子で、育てる中で困ったり悩んだりしたことがあまりない子でした。
なので娘も同じように、人並みにできる子になって欲しいと願ってました。
でもその思いが娘を追い詰めてしまっていました。
- 発表会など、大勢の前にたてない
- お友達の言葉を何日も気にしてしまう
- ちょっとしたことでも失敗が怖くて挑戦できない
こうした娘の反応に私は戸惑い、

そんなに気にすることじゃないでしょ!!
他の子はみんなできてるよ?
と、無意識に強くなってほしいという言葉をかけてしまっていました。
今思えば、それは「あなたのままではダメ」と伝えていたのかもしれません。
それに気づいた時、本当に胸が痛みました。

このような体験と学びの中でわかったのは、この子にはこの子なりの世界の受け取り方があるということ。
変えるべきなのは『子ども』ではなく『関わり方』でした。
我が家で実践した『繊細な子どもとの接し方』5つの工夫
HSCについて専門のお医者さんに話を聞き、情報収集して学びを深める中で、家の中でも少しずつ対応を変えていきました。
その結果、娘との関係が驚くほどスムーズになり、娘も笑顔を見せてくれることが増えました。
これから、その実際に効果のあった5つの方法をご紹介します。
1.感情を否定せず、まずは『共感』する
このような言葉には、子どもはさらに不安になります。
そうではなく、
と、まずは感情を受け止めるひと言を大切にしています。
このひと言だけで、心の安心感が全く違います。
2.初めてのことは『見通し』をしっかり伝える
HSCの子は先がわからないことに強い不安を感じます。
病院・学校行事・習い事など、

◯時にいくよ!
◯◯さんがいるよ〜
◯時には終わるからね!
など伝えるだけで、落ち着いて行動できるようになります。
子どもにとって見通しの見えない不安を、小さな地図で埋めてあげるイメージです。
それでもダメなときは、心の準備ができてから日程を組んだり、事前に参加できないことを伝えたりするなど娘が当日パニックにならないよう先手を打つことで私も気持ちに余裕が持てるようになりました。
3.失敗した時は『挑戦できたこと』を褒める
娘は失敗すると

もうやらない!無理!
と心を閉ざしてしまいます。
そんなときは

うまくいかないことでも挑戦したことがすごいよ!
勇気出したんだね!ママも見習わなきゃ!
と伝えることで、また次に繋がることも増えてきました。
結果ではなく『やってみたこと』にフォーカスすると自己肯定感も育ちます。
4.刺激が多い時は『こもれる場所』を用意する
学校や外出先など、感覚が敏感な子にとって騒がしい場所はとても疲れます。
そんなとき、家に『ひとりになれる安心スペース』があると回復が早いです。

好きなものを詰め込んだ部屋や好きな音楽を聴きながらのんびり出来る空間を用意するだけで、娘も心のリセットがしやすくなりました。
5.頑張りすぎない親になること

この子のために!
と頑張るほど、親が疲れてしまいます。
私自身も、心がいっぱいいっぱいになる日がありました。
そんなときは

今日はママも疲れちゃった…
少し休ませてね。
と正直に伝えます。
子どもは親の本音に敏感です。
だからこそ無理しない姿も見せていいんです。
その子の繊細さは『人を思いやる力』という才能
HSCの子は、ただの敏感な子ではありません。
人の気持ちを察する力が強く、共感性に優れていて感受性がとても豊かな素敵な才能をもっています。
それはきっと、これからの社会にとってとても大切なことです。

ただ、その優しさや敏感さが幼い頃は生きづらさとして現れやすいだけではないでしょうか。
『この子は育てにくい』ではなく『この子には、この子にあった育て方がある』と思ってあげてほしいです。
「繊細すぎる」は個性。親も子も自分らしく生きていい
HSCの特性を理解すること、育てることは確かに簡単なことではありません。
でも親が、

この子にはこの子のペースがある
と受け入れた時、親子関係にあたたかさが戻ってきます。
私は今、たくさんの学びと気づきによって

わが子の繊細さは、この子にしかない素晴らしい才能だ!
と胸を張って言えるようになりました。
必要なのはちょっとした視点の変化と毎日をラクにする工夫だけ。
どうか、この投稿を読んでくださったあなたも「うちの子も大丈夫」と安心できますように。