泣き叫ぶ子どもに怒ってしまった私…パニックと不安にどう寄り添えばよかったのか

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朝4時、突然「虫がいる!」と泣き叫ぶ娘_親として私にできたこと

朝4時、突然始まった「ギャーーー−−!」の叫び。

どうしてあげればよかったんだろう…?

朝4時、まだ外も暗い時間。

娘

虫がいる!
そこで動いてる!
こっち見てる!こわい!

と叫び、娘が泣きながら飛び起きました。

体を掻きむしりながら、そこには虫なんていないのに

娘

やだっ!ママー怖いよー!

私

大丈夫だよー。虫いないよ?
ママのところにおいで?

と言い、なんとか娘を落ち着かせようと声をかけました。

でも、娘はパニック状態のまま涙と汗でぐちゃぐちゃ…

私の声も届かず、ただ怖がり続けていました。

あまりに突然で、私も眠さと娘の泣き叫ぶ声に余裕がなくなり…

最後には強い口調で怒ってしまいました。

親なのに、守ってあげるべきなのに、優しくできなかった…。

そのことを、今でも後悔しています。

そして、パニック状態の娘に私は何ができるのか、どうしてあげたらいいのかを改めて考えた出来事でした。

怖がる理由がわからなくても、できることはひとつ。「ママいるよ」でいい

子どもがパニック状態になったとき、どうすればいいのか…

正直、今も私には明確な答えはありません。

でも、あの朝を思い返して思うのは不安をなくすのではなく、その不安の中でも一緒にいてくれる人がいると感じさせてあげることが私のできることだったんだと思います。

正直、自分に余裕のない状態では難しいことです。

夜であればやりたいこともできず、早朝であれば眠気と疲れで頭が働かない…

何日も…何時間もこのやりとりが続くたびに

私

いつまで続くんだろう…

と、イライラと絶望のような気持ちを覚えてしまいます。

それでも、娘が安心できる場所でありたい。

という思いだけは、これからも大事にしていきたいと感じました。

子どもにとって「怖い」は、本気で「そこにある」もの

子どもが見ている世界は、大人の目に映る現実とは違うようで、

私

虫なんていないよ!

気のせいだよ!

と言いたくなるけど、娘には本当に見えていていたのかもしれない。

理屈じゃなく本人にとっては、怖さも不安も現実そのものだった。

そこを「大げさだな」と片付けてしまったら、子どもは自分の感じた怖さごと否定されたように感じてしまう。

たとえ本当は虫がいなかったとしても、娘にとっては「いた」し「怖かった」んです。

だから「いないよ!」よりも「怖かったね。」と寄り添うことが、安心に繋がるということ。

それを私は、あの日の朝の後悔から学びました。

パニック状態の娘に私ができたこと、できなかったこと

あの時の娘は、本当に怯えていました。

目を見開いて、何もいない空間を見つめて、手で払いのけるようにしながら叫んでいました。

娘

ねぇママそこにいる!
やだ!怖い!

私は眠さと驚きでうまく反応もできないまま、

私

そこには何もいないよ、
大丈夫だよ。ママここにいるよ。

そう言って娘の背中をさすろうとしました。

だけど娘は、私の手を振り払い

娘

やだ!
ほら、こっちくる!

と叫び続けます。

私はどうしたらいいのかわからなくなりながらも

私

いないよ、大丈夫だよ。

と繰り返しました。

それでも娘の叫び声はおさまらず、泣き続けていました。

そして私は、その悲鳴に近い泣き声にだんだんイライラしてきてしまったんです…

眠さもあって言葉がうまく出てこない中、何度も何度も

娘

虫がいる!虫がいる!
ギャー!!

と泣き叫ばれるうちに、とうとう我慢できずキツイ声で

私

いない言ってるでしょ!
もう黙って寝てよ!

と怒鳴ってしまいました。

その瞬間の、娘の顔は思い出すたびに胸が痛くなります。

あの時、どうしてもっと優しくできなかったのか。

怖くて助けを求めていた子に、追い打ちをかけてしまったことを今でも強く後悔しています。

病院で「強迫症の様子がみられる」と言われた日

早朝や就寝前のパニック状態も何度か続き、いつも通っている病院でこの出来事を話したとき、先生から「強迫症(強迫性障害)の様子が少し見られるかもしれません」と言われました。

確かに思い返してみると、

  • 何度も「これで大丈夫か?」の確認をする

  • 片付けは苦手なのに、集めている漫画本だけは綺麗に整理する

  • 「〜したらママが死ぬかも」と言って、不安になり落ち込む

以前から悩んでいる抜毛症の症状のように、強い不安をコントロールできずに苦しんでいるんだと再確認させられました。

不安を消すことはできなくても「一緒に向き合いたい」という決意なら伝えられる

「どうしてこんなに不安が多いのだろう?」

「これからまた同じようなことが起きたら、私はちゃんと対応できるのか?」

不安は今も私の中にあります。

でも私は、あの日の後悔を忘れたくないと思っています。

優しくしてあげたいのにできなかった…。

だからこそ次は、最後まで寄り添いたい。

泣いてもいい、怖いって叫んでもいい。

「ママはあなたの味方だよ」

この思いを、ちゃんと伝えていきたいと思っています。

そして、娘にも「怖いけど、ママがいるから大丈夫」と思える時間が少しづつ増え、安心させて上げたいです。

何度でもやり直せる

子どもがパニック状態になったとき、どうしていいのかわからなくなるのは当たり前だと思います。

親だって人間だから眠ければイライラもするし、失敗もする。

でも、その後どうするかは自分で選べます。

私は自分の余裕のなさから怒ってしまい、後悔しました。

その後悔から「もう一度やり直したい」と思いました。

娘もきっとそれを感じてくれていると思います。

100点の対応じゃなくて大丈夫。

怒ってしまっても「ごめんね」って言える。

怖さと不安を前にしている娘に「一緒にいようね」と言える。

そうゆう親でありたい。

娘がどんなに不安でいっぱいでも、どんなに訳のわからないことを言っても、娘にとって安心できる場所でありたいと思っています。