不登校育児”できなかった日”の乗り越えかた

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また怒っちゃった…そんな日は誰にでもある

私

もうお昼だよ?また寝てるの?

何か一つでいいからちゃんとやってよ!

言ってから後悔…

娘は何も言わず布団を頭から被りシャットアウト。

私はキッチンで冷めたコーヒーを前に座り込んでいました。

HSCの特性を持ち、繊細で環境に敏感な娘は学校に長い間通えなくなっています。

私は「わかってあげたい」と思いながら、つい焦りや不安を娘にぶつけてしまうことがあります。

頭では待つことが大事とわかっていても周囲と比べてしまったり、親としての不安が積み重なって心の余裕を失うこともあります。

娘のことを理解しようと毎日自分に言い聞かせてたはずなのに…

それが“できなかった日”が何度もありました。

「今日はダメだったな…」と反省する日ばかりです。

でも、そんな日があるからこそ気づけることもあります。

“できなかった日”は関係をつくるきっかけになる

不登校の育児は、迷ってしまうことばかり…

理想通りにならない毎日、心のどこかで

私

ちゃんと育てられているのかな

と不安になるのは自然なことだと思います。

感情的になってしまった日…

言い過ぎてしまった日…

何もできなかった日…

でも〚できなかった日〛こそが、実は大切な気づきの入口でした。

完璧な親を目指さなくていい。

失敗した日にも、ちゃんと意味がある。

私はある日から「今日は無理だった」と素直に認めるようにしました。

そしてそれを子どもに伝えることで、少しずつ関係も変わっていきました。

親も子も”がんばりすぎ”ていた

不登校の子どもが抱えるプレッシャーはもちろん、実は親も同じようにがんばりすぎていることが多いです。

  • 「このままで将来は大丈夫?」という不安

  • 「他の子はできているのに」という比較

  • 周囲の視線や無言のプレッシャー

  • 自分の感情を抑えることに疲れている日常

こういったものが重なって、親自身の心もすり減っていきます。

私も娘のこの状態が少しでもよくなるようにと、毎日ネットで情報を探し、サポート本を読み、関わり方を工夫しようと必死でした。

そしてその中で

私

子どもの状況が変わらない=私の関わり方が間違ってる?

と何度も思い、それがストレスとなり子どもにもイライラしてしまう…

イライラした自分を攻める→落ち込む→余計に優しくできなくなる…という負のループ。

そんな私を見て、娘もどこか不安そうな目をしていたのを今でも覚えています。

だからこそ親も「今日は無理だった」と認めて自分に休息を与えることが、ものすごく大切なんです。

ある日の『完全にダメだった日』

朝、私は目覚めからイライラしていました。

前の日に娘の生活リズムが崩れて深夜まで起きていたことで寝不足気味ではありました。

そんなときに限ってゴミ出しの途中、近所の方に

ご近所さん
ご近所さん

娘ちゃん元気?
少しでも学校行けるようになった〜?

と聞かれ、うまく答えられなかったこともきっかけの一つでした。

ずっと心配してくれていた方で、悪気はないとわかっているのに、その言葉になんだか心がモヤモヤ…。

帰宅すると、娘はソファでスマホを見ながら笑っていました。

私

笑えるくらい元気があるなら少しくらい動けるでしょ…

心の声が溢れ出し、思わず口に出して言ってしまいました。

私

いつまでこうしているつもり!?
ちょっとは頑張ってみようよ!

その言葉に娘の表情は曇り、泣きそうになりながら自分の部屋に…

結局その日は夕食を作る気力もなく、残り物とおにぎりとスープのみ。

私

子供相手に何やってるんだろう…

と泣きながら洗い物をする自分がいました。

その翌日、娘が遠慮がちに

娘

昨日はごめんなさい。
でも、ママに言われたこと悲しかった。

と目を伏せながらつぶやきました。

私も

私

ママも余裕なくて、ダメだった。
嫌なこと言ってごめんね。

と素直に謝りました。

その日からまた、少しずつ会話が戻り笑顔で話せる時間が増えていきました。

〚できなかった〛ことが、次の〚わかり合えた〛に繋がることもあるんだと実感した瞬間でした。

ダメな日こそやり直せる関係が作れる

不登校の子どもに必要なのは〚完璧な親〛ではなく〚失敗しても戻ってきてくれる親〛です。

子どもも親も間違えたり、感情的になることはあります。

いつも冷静に優しくなんて無理です。

だから、怒ってしまっても泣いてしまっても、それを“なかったこと”にしないのが大事だと思っています。

だから私は今「失敗した日こそ、大事な日だった」と思えるようになりました。

そして何より親である私たちにも、自分に“失敗しても大丈夫”と言ってあげましょう。

“今日はダメだった”そう言える親でいい

不登校の育児は、明確なゴールがありません。

良かれと思ったことが裏目に出る日もある。

何もできなかったと感じる日もある。

それでいいんです。

思い通りに進まないからこそ、毎日が学びの日々です。

  • 「今日はやりたいこと何もできなかった」

  • 「何もしてあげられなかった」

  • 「会話すらまともになかった」

できなかった日を経験することで、私たち親も少しずつ子どもに気持ちに近づいていける。

それこそが不登校育児の”前進”だと思っています。

そして自分を責めたくなった時は、こう声をかけてあげてください。

  • 「今はうまいかないけど、ちゃんと向き合ってる」

  • 「今日できなかった分、明日優しくできたらいい」

不登校育児に正解はないけど、失敗の中にも必ず“親子の絆を深めるヒント”があるはずです。

今日イライラしてしまったあなたへ。

何もできなかったと落ち込むあなたへ。

どうか、私だけじゃないと知ってください。

そしてまた明日、子どもと一緒に少しでも前に進めたらそれで十分です。

あなたの〚できなかった日〛も大切な一歩になりますように。