
親だってつらい…不登校は子どもだけの問題じゃない
「どうして私がこんなに苦しいの?」と思ったことはありませんか?
不登校_それは子どもだけが悩む問題だと思われがちですが、実際には親も同じくらい苦しんでいます。
私自身も、娘が不登校という現実に直面しながら毎日心が張り詰めていました。
周囲の目・学校からの連絡・家庭内の空気、そして何より私の育て方が悪かったのか?という思いに押しつぶされそうになりました。
ブログやSNSで見かける「子どもの気持ちを大切に」「無理に学校へ行かせないで」という言葉に、救われるようで、時には置いていかれるような気持ちにもなりました。
“じゃあ親のつらさはどこに行くの?”と…
ここでは、不登校の親がなぜこんなにもつらいのか、その理由と乗り越えるヒントを私の経験から学んだことをお伝えします。
読んでいただくことで、少しでも安心していただけたら幸いです。
不登校のつらさは”ひとりで抱えすぎているから”
不登校の親がつらいのは、社会から孤立し、すべての責任を負い、そして未来が見えなくなるからです。
突き詰めると“すべてをひとりで抱え、誰にも打ち明けられないから”。
子どもを守ろうとすればするほど、親は社会から離れていく。
学校や他の保護者、親族との間に”説明できない距離”が生まれる。
何が正解かわからないまま、24時間365日気を張って過ごす日々。

親だからちゃんとしなきゃ
不登校になったのは私のせいかもしれない…
この状態が続けば、誰だって心が疲れてしまいます。
結果、自分の感情にふたをして限界まで頑張り続けてしまうのです。
親のつらさを深める3つの心理的負担
1.社会からの孤立感
子どもが不登校になると、突然“普通の会話”ができなくなります。

今日はどうだった?
なんて言葉も使えない。
ママ友とも共通の会話もなくなり、気を使いやがて距離ができる。

どうして学校行けなくなったの?
大丈夫?
という言葉でさえ、時に刃のように感じられ”どうして家だけ…”という感覚が親を孤立させていきます。
2.自己否定と罪悪感

もしかして私の育て方が間違ってた?
もっと早く気づいてあげていれば…
誰かに責められなくても、自分で自分を責めてしまいます。
特に母親は、子どもの感情や行動を自分と結びつけやすい傾向があり過剰に罪悪感を抱いてしまいます。
3.将来への不安

このままずっと学校に行かなかったら…
高校には行けるのだろうか?
社会に出てやっていける?
子どもの将来を思う気持ちはどの親も同じ。
先の見えない状況に親は日々、見えない不安を感じています。
そしてこの漠然とした不安こそが、最も厄介なストレスです。
私が経験した”親のつらさ”とそこからの回復
娘が小さな声で

学校行けない…
と言いベッドから出てこなかった朝。
時間は過ぎていくのに私はただソファに腰掛け、学校へ電話をかけるスマホを握りしめていました。

今日もお休みさせて頂きます。
電話の先で先生が沈黙する一瞬…その空気に何度も心が折れました。
近所の子供達の通学時の笑い声が聞こえるたびに胸がざわつき、ママ友とも会いづらいので買い物に出るのも気が進まない…。
私自身の焦りから

なんで行けないの?
みんなだって頑張ってるんだよ!?
と責めるような口調になってしまいすぐ後悔からの自己嫌悪…
学校に相談しても「娘さんの気持ちを優先して様子を見ましょう」と言われるだけ…
そんな中、娘の通っている病院の看護師さんからの言葉がきっかけになりました。

お母さん自分の時間ある?
そこを大切にしなきゃ!
お母さんの笑顔が子どもを守ることに繋がるんだから!
それから私は、自分の時間を意識的に作るようにしました。
- ゆっくり一人でコーヒーを飲む
- 好きな音楽を聞きながら目を瞑る
- 日記を書く
それだけで、少しずつ自分を取り戻すことが出来るようになりました。
親が笑顔になることが、子どもへの最大のサポート
不登校の子どもを支えるには、親の心の安定が欠かせません。
親がつらさを抱えたままだと、心から子どもに寄り添うことができません。
逆に、親自信が心の余裕を持てると、子どもの変化も少しずつ見えてきます。
子どもを変えることよりも、自分の心の持ちようを整えることが親子の未来を変えていく一歩になります。

- ラクしてもいい
- 弱音を吐いてもいい
- 助けを求めてもいい
それが、つらさから抜け出すための大切な合言葉です。
不登校の親が楽になるために今すぐ出来る3つのこと
1.”孤独だ”と感じたら、まずは一人じゃないと知る
同じ悩みを持つ親はたくさんいます。
支援センターやオンラインの親の会に参加したり、信頼できる友人と話すことで驚くほど心が軽くなります。
2.自責を手放すために”できていること”に目を向ける
あなたは毎日子どもを支えています。
朝ご飯を作った。
子どもの話を聞いた。
それだけで立派です。
3.子どもと一緒に未来を描く
“学校に行けない”それだけで”未来がない”わけではありません。
フリースクール、通信制学校、学びの形は多様です。
今を受け入れることで、新しい選択肢が見えてきます。
不登校の親が抱えるつらさを理解し、共に歩む選択を
この記事では、不登校の子どもを育てる親が感じるつらさの理由と、そこから少しづつ心を軽くする方法についてお話しました。
つらさの正体は「孤独」と「自己否定」と「未来への不安」。
でもそれは親がダメだからではなく、それだけ一生懸命だからこそ感じる苦しさです。
ひとりで頑張らなくていい。
誰かとつながり、話し、共感しあえる場があるだけで人はふっとラクになれます。
同じような苦しさを抱えるあなたの心を少しでも軽くする手助けになれたら嬉しいです。