【HSC】「仕事に行かないで」と泣く理由と、親ができる5つのこと

「仕事にいかないで」と泣かれる朝_その理由がわからず苦しくなる。

朝の支度をしていると、静かに涙を流す娘。

小さな声で「ママ、今日…お仕事行かないでほしい。」

小学4年生…。

もう赤ちゃんじゃない…。

周りからは「もう大きいんだから」と言われる年齢。

それなのに涙を流してすがりついてくる姿を見ると、足が止まってしまいます。

それも、泣き叫ぶではなく、必死に抑えた不安だからこそ余計に見過ごせませんでした。

・少しでも働いて生活を回していかないと

・でもこの子を置いていっていいんだろうか?

・私の選択が、この子を追い詰めているんじゃないか?

頭ではわかっていても、心だけが追いつかない朝を何度も経験してきました。

「行かないで」は甘えではなく、不安の限界サイン。

「仕事に行かないで」と泣くのは、甘えでも、依存でも、心が弱いからでもありません。

HSCの子は、

・先のことを細かく想像する

・不安を一人で抱え込む

・感情や空気を深く読み取る

などの特性があります。

『母親が家を出る=不安を抱えたまま、一人になる時間が始まる』と、反射的に感じ取ってしまいます。

娘が泣いた朝、私は心のどこかで「どうして今なの」「もう10歳なのに」と思っていました。

でも、あとから振り返ってわかったのは泣くほど追い詰められていたという事実。

不安を言葉で整理できず、どうしていいかわからなくなった結果、一番安心できる相手に感情が向いただけだったのです。

親がまず知っておきたい”泣き声の正体”

あの涙はきっと「行かないでほしい」ではなく「どうしていいかわからない」という心の叫び。

止めようとするほど、不安は長引きます。

親がすべき最初の理解は「止める」より「理由を知る」こと。

「大丈夫でしょ」

「もう◯年生なんだから」

そう言いたくなる気持ちも、痛いほどわかります。

でも、HSCの子にとって、その言葉は不安を打ち消す魔法にはなりません。

まず必要なのは、泣いている理由を『直そうとしない理解』です。

小学4年生『母親と離れられない』3つの背景

「もう大きい」と求められる年齢とのギャップ

小学4年生くらいの年齢となると、

・精神的にはまだ不安定

・周囲からは自立を求められる

という、心と環境のズレが起きやすい時期です。

特にHSCの子には、その期待を敏感に察知し「ちゃんとしなきゃ」と無意識にってしまいます。

その反動が、家での強い不安として出てきます。

母親は”安全基地” そのものだから

HSCの子にとって母親は、ただ一緒にいる存在ではありません。

・気持ちが乱れたときに戻れる場所

・考えすぎた頭を休ませる場所

だから離れると、安心が一気に途切れる感覚になります。

これは依存ではなく、まだ一人で不安を抱える準備が整っていないだけ。

私も、『離れられない=悪いこと』と思い込んでいましたが、それは違いました。

不安を言葉で処理できない年齢と特性

「なにが怖いの?」と聞かれても、うまく答えられない。

でも、怖くないわけじゃない。

説明できない不安ほど、苦しくなります。

泣くことしかできないのは、表現の未熟さであって、心の弱さではありません。

娘と私が少しずつ変えてきた「親ができる5つのこと」

泣いている理由を探さない。
事実だけを短く伝える。

泣いている娘に「どうして?」「何が不安なの?」と聞いていた頃、状況はよくなりませんでした。

やめたのは問い詰めること。

代わりに伝えたのは、

「◯時には帰るからね」

「帰ってきたら一緒に〇〇しようね」

と、感情ではなく事実だけを伝えるようにしました。

不安な子には、長い説明よりも見通しが支えになります。

別れ方を毎回同じにする

我が家では、

・玄関でハグ

・同じ言葉で「行ってきます!帰りは◯時だよ!」

・同じタイミングで出る

この小さなルーティンを変えないことが、子どもの不安を減らします。

帰宅後の安心時間を必ず確保する

帰ったらすぐ家事ではなく、10分でも娘を見る時間を作りました。

・隣りに座る

・同じテレビを見る

・一緒に何もしない

話さなくてもいい。

『帰ってきたら私はここにいる』

その積み重ねが、次の朝を少し楽にします。

「行かないで」と言われた自分を責めない

一番苦しかったのは、泣かれるたびに「私が悪い」と思っていたことでした。

でも、”泣かれる=母が悪い”なんてことはありません。

それだけ、私たち母親が安心できる存在だという証拠でもあります。

本当につらい時は”一人で耐えさせない選択”をする

どうしても無理なときは、

・在宅勤務

・休みをとる

・誰かに来てもらう

・ほかの居場所につなぐ

それは甘やかしじゃなく、不安を長引かせないための選択でした。

「行かないで」と泣く朝は、親子の信頼が壊れているからじゃない

「仕事に行かないで」と泣かれる朝は、母親にとって本当にしんどい時間です。

でもそれは、育て方を間違っているからでも、子どもが弱いからでもありません。

不安を預けられる相手が、私たち母親だった。

ただそれだけのことです。

すぐに解決できなくてもいい。

完璧に対応しなくてもいい。

少しずつ、不安を抱えられる力は育ちます。

今日できる一つの関わりが、数カ月後の朝を変えていきます。

あなたは、今日の「行かないで」をどう受け取りましたか?